ミッフィーとフェルメールさん

2013年11月17日 12:06

乳幼児期の教育の重要性は、

今や一般論化していて、小さい頃から

教育熱心な親御さんも増えてきていると感じます。

 

幼少期からピアノなどの楽器を使っていると

絶対音感が身に付く、であるとか、

オリンピック選手や世界で活躍するアスリートは

物心ついた頃からそのスポーツに触れていた、

なんて話は本当によくあるので、

新米ママさんたちは、我が子の将来のためにと、

試行錯誤を日々繰り返されていると思います。

 

私は音感、運動神経、学問においても、

全て『感性』が影響してくると思っています。

砕いて言えば『センス』です。

『センス』がいいというのははその行為自体が上手に

出来るだけでなく、

その人自身の全体のバランスが良いことで、

発揮したい能力の底上げができているということです。

土台がしっかりしていれば、それだけ高いビルが建つ、

裾野の広い山であればあるほど、大きく立派になる、

ということです。

 

たとえば、一流のスポーツ選手...

今体操界では超新星☆白井健三選手が

注目されていますが、

彼は文武両道、学校の勉強もきっちりとこなす

立派な高校生です。

ただひたすら体操だけをしてきたわけではありません。

目的意識を持って、ひたすら練習するのも

もちろん必要ですが、『一流』を目指すには

ただそれだけでは難しいということです。

 

前置き長いし堅くなりましたが笑

決して英才教育を勧めるだとか、

子どもを一流にしたいと

躍起になってください!という

話では全く無くて、子どもが自分の将来を

選択できるだけの選択肢を作るお手伝いが

周りの大人にできること、と感じているという話です。

今からしないと...と脅しているわけではありませんので

ご安心ください笑

本日ご紹介したい絵本はこちら☆

 

出版:美術出版社

 

幼少期に備わるものが、その子の一生を決めてしまうほど

重要な役割を果たしていて、そのなかでも

音感や運動神経、そして色彩感覚などは

ことばを話す前の関わりから、その成長は始まっています。

もちろん、生まれたての子どもの視力は

20㎝くらいの距離のものが見えるかどうか程度ですが、

その頃から色とりどりのものを見せることで、

色彩感覚は大きく広がっていきます。

 

私が以前勤めていた幼児教室でも、

レッスンのなかで世界の名画を見せていましたが、

私も含め、美術なんて学校で習った程度で、

何がなんだか...という方も多いと思います。

この絵本はそんな方にオススメしたい、子どもと話しながら

名画を楽しめる絵本です。

 

この絵本は、ミッフィーとミッフィーのお父さんの会話で

成り立っていて、美術館に家族で出かけてお話を

しているという設定で進んでいきます。

 

↑こんな感じです。

 

ミッフィー(子ども)が素直に感じた絵の感想をありのまま

伝えています。

それに優しくお父さんは答えていきます。

絵から色という話につながっていきました。

こうしてミッフィーの親子が会話をするように

“あなたはどう思う?”と子どもにも

投げかけてみると、大人には想像もつかないような

おもしろい答えが返ってきます。

子どもも大人も一緒に楽しみながら読める絵本です。

 

会話の持っていき方さえわかれば、

文字の無い美術の本でも、

図鑑などであっても、

親子で一緒に楽しめますよね。

そのきっかけになりますね☆

 

↑ちなみに表紙の絵画『真珠の耳飾りの少女』での

会話はこんな感じです。

 

この絵本では12枚の絵画が紹介されています。

ミッフィー親子の会話があったかくて、

読んでいる大人もほっこりしますよ(^^)

この絵本をきっかけに、親子一緒に『感性』を

育てていけるといいですね☆

 

余談ですが、ミッフィーって単純な顔をしていますが、

著者のディック・ブルーナさんは、背景の配色によって

喜怒哀楽を表現していました。

これってまさに『感性』で読む、ということですよね。

また、ミッフィーの口は×印になっていますが、

大人は横線が1本入っています。

これだけで大人と子どもをわけているんです。

 

大人と子どもって、大きく違うようで

本当は紙一重のところにある...ということでしょうか。笑

 

 

 

 

 

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