乳幼児期の教育の重要性は、
今や一般論化していて、小さい頃から
教育熱心な親御さんも増えてきていると感じます。
幼少期からピアノなどの楽器を使っていると
絶対音感が身に付く、であるとか、
オリンピック選手や世界で活躍するアスリートは
物心ついた頃からそのスポーツに触れていた、
なんて話は本当によくあるので、
新米ママさんたちは、我が子の将来のためにと、
試行錯誤を日々繰り返されていると思います。
私は音感、運動神経、学問においても、
全て『感性』が影響してくると思っています。
砕いて言えば『センス』です。
『センス』がいいというのははその行為自体が上手に
出来るだけでなく、
その人自身の全体のバランスが良いことで、
発揮したい能力の底上げができているということです。
土台がしっかりしていれば、それだけ高いビルが建つ、
裾野の広い山であればあるほど、大きく立派になる、
ということです。
たとえば、一流のスポーツ選手...
今体操界では超新星☆白井健三選手が
注目されていますが、
彼は文武両道、学校の勉強もきっちりとこなす
立派な高校生です。
ただひたすら体操だけをしてきたわけではありません。
目的意識を持って、ひたすら練習するのも
もちろん必要ですが、『一流』を目指すには
ただそれだけでは難しいということです。
前置き長いし堅くなりましたが笑
決して英才教育を勧めるだとか、
子どもを一流にしたいと
躍起になってください!という
話では全く無くて、子どもが自分の将来を
選択できるだけの選択肢を作るお手伝いが
周りの大人にできること、と感じているという話です。
今からしないと...と脅しているわけではありませんので
ご安心ください笑
本日ご紹介したい絵本はこちら☆
出版:美術出版社
幼少期に備わるものが、その子の一生を決めてしまうほど
重要な役割を果たしていて、そのなかでも
音感や運動神経、そして色彩感覚などは
ことばを話す前の関わりから、その成長は始まっています。
もちろん、生まれたての子どもの視力は
20㎝くらいの距離のものが見えるかどうか程度ですが、
その頃から色とりどりのものを見せることで、
色彩感覚は大きく広がっていきます。
私が以前勤めていた幼児教室でも、
レッスンのなかで世界の名画を見せていましたが、
私も含め、美術なんて学校で習った程度で、
何がなんだか...という方も多いと思います。
この絵本はそんな方にオススメしたい、子どもと話しながら
名画を楽しめる絵本です。
この絵本は、ミッフィーとミッフィーのお父さんの会話で
成り立っていて、美術館に家族で出かけてお話を
しているという設定で進んでいきます。
↑こんな感じです。
ミッフィー(子ども)が素直に感じた絵の感想をありのまま
伝えています。
それに優しくお父さんは答えていきます。
絵から色という話につながっていきました。
こうしてミッフィーの親子が会話をするように
“あなたはどう思う?”と子どもにも
投げかけてみると、大人には想像もつかないような
おもしろい答えが返ってきます。
子どもも大人も一緒に楽しみながら読める絵本です。
会話の持っていき方さえわかれば、
文字の無い美術の本でも、
図鑑などであっても、
親子で一緒に楽しめますよね。
そのきっかけになりますね☆
↑ちなみに表紙の絵画『真珠の耳飾りの少女』での
会話はこんな感じです。
この絵本では12枚の絵画が紹介されています。
ミッフィー親子の会話があったかくて、
読んでいる大人もほっこりしますよ(^^)
この絵本をきっかけに、親子一緒に『感性』を
育てていけるといいですね☆
余談ですが、ミッフィーって単純な顔をしていますが、
著者のディック・ブルーナさんは、背景の配色によって
喜怒哀楽を表現していました。
これってまさに『感性』で読む、ということですよね。
また、ミッフィーの口は×印になっていますが、
大人は横線が1本入っています。
これだけで大人と子どもをわけているんです。
大人と子どもって、大きく違うようで
本当は紙一重のところにある...ということでしょうか。笑
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