今日は絵本の大切さについてお話しします。
子どもたちが育つなかで、絵本はいろんな面で
活躍するとても大切なツールです。
絵本を通して、社会生活を学んだり、躾にもつながります。
また、ことばを育てることにもとても役に立ちます。
今日は『ことば』に焦点を当ててお話しします。
ことばというのは、自分たちもそうであったように、
おかあさん、おとうさんをはじめとする周りの大人たちの
語りかけによって、自然と育っていきます。
子どもたちは繰り返しの語りかけのなかから『音節』を掴み、
やがてことばをひとつひとつ捕らえて理解します。
そして発語、となるわけですが、その流れのなかで子どもたちの
頭のなかを支えているのは、
①意味も音も理解していることば
②意味はわからないが、音だけがわかることば
の2つになっています。
特に、②の意味はわからないが、音だけがわかることばというのは
子どもの表現力に大きく影響します。
たとえば3歳ぐらいになれば、ある程度こちらの話すことを
理解し、会話することができるようになります。
特に女の子はもっと早くから話せる子どもも珍しくありません。
ですが、その子どもたちが理解して使用している語彙数は
たった900語程度です。
つまり、900語もあれば簡単な会話は可能ということになります。
ですが、音だけを理解していることばというのは、
実は1歳になるまでに、1000語ほど蓄積されると言われ、そのうちの
何割かが既に意味も理解していることば、ということになります。
つまり、②の分母数を大きくすればするほど、分子である
『使えることば』の幅が広がっていく、ということなのです。
そこで、絵本が登場します。
最近では、さまざまな教育誌などで、『多読』が
うたわれていますが、できるだけたくさんの絵本に触れさせて
あげることが大切です。
目安としては、1日に20~30冊。
これは同じ絵本を毎日繰り返して読んでも効果があります。
会話では出てこないことばを学び、まだ出会ったことのない
『外の世界』の疑似体験にもなります。
読み方のポイントとしては、おかあさん、おとうさんが
『楽しそうに』 読むということです。
子どもたちの興味は周りの大人たちが楽しそうに
していることにあります。
ですので『あ~30冊読まなきゃ・・・;;』ではなく
新しい本に出会う喜びをおかあさんたちが感じることが、
子どもを絵本好きに育て、子どものことばの成長に
つながっていきます。
子どもたちと一緒におかあさんや周りのおとなたちが
たくさんの絵本に触れ、ことばが育っていく過程を
楽しんでいくことが理想ですね(^^)v
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